
Masdar City は、アブダビ政府が設立した Masdar(Mubadala傘下)によるプロジェクトで、世界の都市化・気候変動への対応策として、実験的かつ実践的なモデル都市を作る目的で設計されました。ここはクリーンテクノロジーの研究・イノベーション拠点、ビジネスフリーゾーン、教育機関などを含む複合未来都市です。超低炭素/持続可能性重視の都市実験場として、環境(気候/エネルギー/資源)、経済(技術/産業集積)、社会(暮らし方)を融合させたモデルといえます。建物・構造材料は低炭素セメント、リサイクルアルミニウムなどの素材を多用、公共空間は狭く日陰の多い通路で自然通風を促すレイアウトで設計され、風塔(wind tower)は熱風を捕らえ街路を冷やします。歩行者・自転車・電動シャトル等、車依存を抑える交通体系も特徴のひとつです。